シネマトゥデイ

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メリル先生、ものまね王座決定戦ならマジで優勝!

  • メリル・ストリープといえば「上手い」の代名詞であり、それゆえの臭味が時に揶揄や皮肉の対象にもなるが、しかし本作の物真似には誰もが素直に感嘆するはず。マダムのオリジナル迷唱は『ハイCsの殺戮』というカルトな珍盤などで聴けるが、難易度の高いアリアに挑んで音程を超絶にぶっちぎる……その逸脱がヘタウマの魅力や愛敬に転化するレベルまで完コピしているのだ。

    舞台は40年代N.Y.だが、作風は完全に適量の毒がきいた英国喜劇ってのも面白い。的確な受け芝居のH・グラント、S・フリアーズの演出など全てがプロの仕事。人間模様として生っぽかったのは『偉大なるマルグリット』の方だが、こちらは「芸」を堪能させる映画だ。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況: インターネット番組『活弁シネマクラブ』でMC担当中(YouTubeにチャンネル登録)。5月31日より、工藤梨穂監督(『オーファンズ・ブルース』)の回を配信中。ほか、武正晴監督×脚本・足立紳さん(『きばいやんせ!私』)、映画ジャーナリストの徐昊辰さん(『芳華-Youth-』討論)、三宅唱監督(『ワイルドツアー』)、佐向大監督(『教誨師』)、片山慎三監督×松浦祐也さん×和田光沙さん(『岬の兄妹』チーム)、二宮健監督(『チワワちゃん』『疑惑とダンス』)、広瀬奈々子監督(『夜明け』)、緒方貴臣監督(『飢えたライオン』)、関根光才監督(『太陽の塔』『生きてるだけで、愛。』)等々を配信中。アーカイブ動画はいつでもYouTubeで無料で観れます。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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