シネマトゥデイ

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人が人を裁くことの難しさ

  • 三度目の殺人
    ★★★★★

     是枝監督としては珍しい本格的サスペンス。しかし、冷たいエリート弁護士の人間的な成長と変化、壊れかけた(もしくは壊れた)家族の関係など、過去作品と共通する要素や設定は少なからず見受けられる。ノワリーッシュでありながらも透明感のある瀧本幹也のカメラを含め、やはり見終わった後の印象は紛れもない是枝作品だ。
     法廷サスペンスでありながら最後まで真相をうやむやにすることで、日本の司法制度の危うさに警鐘を鳴らし、引いては人が人を裁くことに疑問を投げかける。多くを観客の想像や解釈に委ねる語り口は洗練されている。ただ、二転三転する物語の経緯が呑み込みづらく、次第に興味をそがれてしまうことも否めない。

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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