シネマトゥデイ

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理不尽な暴力を執拗に見せられ、目撃はやがて激痛に変わる

  • それでも夜は明ける
    ★★★★

     客観視できない。被差別を追体験することになる映画だ。白人と変わらぬ生活を送っていた黒人が突如として自由を奪われ、屈辱を味わう。理不尽な暴力を受ける地獄の日々を、スティーヴ・マックィーン監督は長回しで執拗に見せる。目撃はやがて激痛に変わっていく。
     
     19世紀半ばの実話だが、無関心と排外性が高まる現在に向けられたメッセージでもあるだろう。脚本は終盤に大きな瑕疵がある。しかし重要なのは、アメリカでは国の成り立ちの暗部を新たな視点で見つめる映画が恒常的に生まれ、それを業界団体の最高峰である芸術科学アカデミーが評価して世界に知らしめることだ。翻って、わが国はどうだろう。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」劇場パンフ寄稿●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン、図録寄稿●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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