決戦! ディズニーVS.史上最悪の原作者

2014年3月20日 森 直人 ウォルト・ディズニーの約束 ★★★★★ ★★★★★

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ウォルト・ディズニーの約束

冒頭、『メリー・ポピンズ』の原作者P.L.トラヴァースの書斎に、彼女が信奉する神秘思想家グルジェフの著作が置いてあるところで「細かいな~」と唸ったが、その再現の精度の一方、作品自体はマニアックに閉じていない。

悪戦苦闘を重ねるバックステージと並行して、物語はトラヴァースがなぜ映画化を拒むのか?の謎を探るべく少女時代の回想に潜っていく。やがてその双方を止揚する形で、ディズニーはなぜ夢物語を作り続けるのか、という自己言及的な創作論の核心に向かうのだ。

「ディズニーによるディズニー論」と「父娘の愛情物語」を兼ねつつ観客を号泣へ持っていく。あくまで判りやすい感動を提供するのが、やはりディズニー的!

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO 」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。9月19日より、原一男監督&島野千尋プロデューサー(『れいわ一揆』)の回を配信中。ほか、行定勲監督 feat.東紗友美さん(『窮鼠はチーズの夢を見る』)、足立紳監督(『喜劇 愛妻物語』)、荒木伸二監督 feat.SYOさん(『人数の町』)、城定秀夫監督&平井珠生さん(『アルプススタンドのはしの方』)、田中圭監督(『島にて』)、内藤瑛亮監督(『許された子どもたち』)、諏訪敦彦監督(『風の電話』)、想田和弘監督(『精神0』)、深田晃司監督(『本気のしるし』)、豊島圭介監督(『三島由起夫vs東大全共闘』)、入江悠監督(『AI崩壊』)、タナダユキ監督(『ロマンスドール』)、岩井澤健治監督&大橋裕之さん(『音楽』)、片山慎三監督(『岬の兄妹』)と『パラサイト 半地下の家族』を語り尽くす特番、森達也監督&河村光庸プロデューサー(『i 新聞記者ドキュメント』)、小林啓一監督(『殺さない彼と死なない彼女』)、竹内洋介監督(『種をまく人』)、渡辺紘文監督&雄司さん(『普通は走り出す』など大田原愚豚舎の世界)、瀬々敬久監督(『楽園』)、今泉力哉監督(『アイネクライネナハトムジーク』)、二ノ宮隆太郎監督(『お嬢ちゃん』)、大森立嗣監督(『タロウのバカ』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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