シネマトゥデイ

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国家権力の横暴と隠蔽を覆した、一人ひとりの魂の熱きうねり

  • 1987、ある闘いの真実
    ★★★★

    国家権力が学生を殺める。日本がバブルに踊った頃、韓国軍事政権下で民主化を唱えた庶民を弾圧する際に起きた忌まわしい記憶を、見事なエンタメ大作として仕上げている。当時の社会風俗を再現する熱量も半端じゃない。事実は隠し通せず、一人ひとりの正義感や良心に火が点き、政権への抗議が大きなうねりとなっていく、熱き魂のスペクタクル。但し、情緒過多であることは否めない。権力側の悪を憎々しく造形することで、物語はより強化される。所詮デモでは世の中は変わらないと厭世的だった少女の変化こそが、最大の山場だ。横暴と隠蔽を覆した真実の記録に、諦めと惰性が覆うわが国の今を省みた。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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