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大真面目に馬鹿馬鹿しさに挑んだ勇気に拍手!

2019年2月28日 天本 伸一郎 翔んで埼玉 ★★★★★ ★★★★★

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翔んで埼玉

 高校生役のGACKTは年齢だけでいえばありえないのだが、魔夜峰央の世界観を表現するには唯一無二の絶妙なキャスティング。その実在感が作品の根幹も支えている。少女にしかみえない美少年役に女性の二階堂ふみを起用したのも馴染んでいるし、原作には名前しか登場しない京本政樹の役も、そっくりなキャラクターがいたかのよう。
 未完の原作部分を伝説とし、そのツッコミ役にオリジナルの現代パートを加え、大ボラを吹く物語をうまくまとめている。シャレがわかってもらえないと成立しない作品だけに様々な懸念もあっただろうが、近年の日本映画には少ないナンセンスコメディを低予算作品でなく成立させたことに敬意を表したい。

天本 伸一郎

天本 伸一郎

略歴:キネマ旬報社に約20年所属し、映画雑誌「キネマ旬報」やムック本および単行本などの編集に携わった後、シネマトゥデイに所属。同社退社後にフリーの編集者&ライターとなり、本の企画・編集や各種記事の取材・執筆などを行っています。

近況:編集を担当させていただいた、全国巡回の展覧会『富野由悠季の世界』の図録が、キネマ旬報社にて好評発売中です。展覧会『富野由悠季の世界』は、延期された2会場の新たな日程も決まり、次回は静岡県立美術館にて9月19日から開催です。なお、図録は、会場以外でも、キネマ旬報社のオンラインショップや書店注文にて、購入可能です。

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