シネマトゥデイ

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中国近代史の激動に翻弄される青春群像

  • 芳華-Youth-
    ★★★★

     人民解放軍の芸能部門「文芸工作団」に所属する孤独な少女シャオピンと好青年リウ・フォンを中心に、中国が文化大革命から改革開放路線へと舵を切る激動の時代に運命を翻弄される若者たちを描く。彼らの困難や悲劇を「時代」や「世相」のせいに止め、体制批判には繋げない筋書きに批判もあろうが、しかし当局の検閲を考えれば仕方あるまい。ただ、眩しいほどに美しい文革時代の描写は、同時代に青春を過ごしたシャオガン監督の「記憶の中」にある世界と捉えるべきだし、なにより体制の歪みを集約したようなシャオピンとリウ・フォンの境遇、そんな彼らがなぜ時代の負を一身に背負わねばならなかったのか。そこに本作の核心があるように思う。

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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