ガールズ・ガールズ カミーユと仲間たち

実在するガールズ・スケートクルーを起用したMiu Miuのショートフィルムを長編にアップデートし、リアルな青春ドラマとして仕上げた思わぬ拾いモノ! 確かに、ライフスタイルやファッションの切り取り方は、ラリー・クラーク&『KIDS/キッズ』ぽさもあるが、SNSありきのこのご時世にして、女性監督ならではの“女子あるある”が嘘偽りなく描かれる。さらに、メガネっコ・カミーユを演じるレイチェル・ヴィンベルクら、“全員サム・リー状態”の芸達者な彼女たちから目が離せなくなる。その存在感たるや、目玉であるジェイデン・スミスが霞んでしまうほどだ。まさに“女子版『ボーイズ・ボーイズ ケニーと仲間たち』”。