シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

溢れまくる聖地、導かれる少年、そしてアニメらしく攻める展開

  • 天気の子
    ★★★★

    1974年のドラマ「傷だらけの天使」で萩原健一が住んでいた代々木会館ビルが時を超えて登場するなど、信じがたい数の東京の実景が、時に一瞬、一瞬のカットで精緻に描かれ、その贅沢な作りに圧倒される。雨、新宿、年上らしき女性に導かれる運命と、新海監督のあの作品が何度かシンクロし、そこから別方向へのシフトはスムーズ。『君の名は。』の世界はもしかしたら実写でも成功したかもしれないが、今作は重要パートが実写では興ざめする危険もはらみ、その意味で、アニメだからこそ味わえる描写に挑んだ野心が際立つ。ゆえに展開には賛否があるだろうが、音楽による盛り上がりも『君の名は。』以上に感じられ、期待を裏切られることはない。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 今年もトロント国際映画祭に参加。ほぼ全回を満席にする熱いトロントの観客と一緒だと、日頃忘れかけてしまう映画を観る喜びが復活します。一週間いても観たい作品がありすぎてまったく追いつきません。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

» 斉藤 博昭 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク