若き日のトールキンには"旅の仲間"がいた

2019年8月12日 平沢 薫 トールキン 旅のはじまり ★★★★★ ★★★★★

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トールキン 旅のはじまり

 映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作「指輪物語」を、トールキンはなぜ書いたのか。本作はトールキンの半生を「指輪物語」第1巻の題名である"旅の仲間"という観点から見ることで、その理由を探っていく。一般的に彼の生涯は妻との関係や教授時代の交友関係を中心に描かれることが多いが、本作は学生時代の友人たちとの絆を中心に描く。その絆が「指輪物語」で指輪を捨てる旅に出る"旅の仲間"に直結していくのだ。 
 さらに、トールキンの目に映ったものが、後に彼が描く小説に姿を登場する姿に変貌していくさまが、映像で表現されていく。そんな「指輪物語」のファンなら嬉しい光景がたっぷり詰まっている。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」@Netflix、前作「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」の元ネタはシャーリー・ジャクソンの「たたり」だったが、今回はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」。名作を根底に置いてはいるが、今回もアレンジぶりが物凄い。

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