シネマトゥデイ

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3人の女がそれぞれに強く美しい

  •  主人公は美しい花のような3人の女たち。たまたま彼女たちの相手は有名な小説家だがそこにあまり意味はなく、男女関係に問題がある男との恋愛という普遍的モチーフに、時代や文壇という風味が加えられ、3人の女が同じ男を相手にそれぞれの愛し方を実践する物語が描かれていく。
     ポイントは、3人を何かの犠牲者や被害者として描かず、自分の意思を明確に持ち、それに沿って行動し、その結果を引き受けた人間として描くところ。その視点が"現在"ならでは。「ヘルタースケルター」の監督・蜷川実花、「紙の月」の脚本家・早船歌江子が、3人の女たちを、現代女性の視点から見て共感でき、それぞれ別の魅力を持つ人物として描き出している。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: コロンビア製作の「グリーン・フロンティア」@Netflixは、時代の異なる複数の物語が同時進行する"密林のマジックリアリズム"な全8話。現在のアマゾンで起きた大量殺人事件を捜査する女性刑事のドラマと、太古から森を守ってきた精霊たちの神話、いつの時代か分からない精霊と人間の物語が交錯していく。実際にアマゾン森林火災が起きた今、リアルすぎる物語になっているかも。

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