1969.5.13と現在の「連続」と「分断」を考える

2020年3月5日 森 直人 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 ★★★★★ ★★★★★

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

貴重なテクストとして読まれてきた討論会が“劇場版”で世に問い直される。フィルム原盤の初デジタルリマスターはYouTube「TBS NEWS」でも一部公開されていたが、この映像に記録された“スーパースター”三島由紀夫(44歳)と前衛演劇の旗手でもあった若き芥正彦(23歳)の言葉の応酬は、伝説のボクシングの名試合を観ているよう。

平野啓一郎が言う様に「生き残ってしまった者の苦悩」が三島の中心的主題とすれば、彼にとっての戦争が全共闘の「69年」に相当し、50年目の今があるとの視座が設定可能だろう。本バトルの2年後に生まれた豊島圭介監督は900番教室の“生々しい亡霊”と真摯な格闘を試みたように思う。

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。3月27日より、豊島圭介監督(『三島由起夫vs東大全共闘』)の回を配信中。ほか、入江悠監督(『AI崩壊』)、タナダユキ監督(『ロマンスドール』)、岩井澤健治監督&大橋裕之さん(『音楽』)、片山慎三監督(『岬の兄妹』)と『パラサイト 半地下の家族』を語り尽くす特番、森達也監督&河村光庸プロデューサー(『i 新聞記者ドキュメント』)、小林啓一監督(『殺さない彼と死なない彼女』)、竹内洋介監督(『種をまく人』)、渡辺紘文監督&雄司さん(『普通は走り出す』など大田原愚豚舎の世界)、瀬々敬久監督(『楽園』)、今泉力哉監督(『アイネクライネナハトムジーク』)、二ノ宮隆太郎監督(『お嬢ちゃん』)、大森立嗣監督(『タロウのバカ』)、樋口尚文監督(『葬式の名人』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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