前編から観続けるか、時間をおいて観るかで印象も変わるかも

2020年11月22日 斉藤 博昭 劇場版『アンダードッグ』【後編】 ★★★★★ ★★★★★

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劇場版『アンダードッグ』【後編】

「やっぱ、これだよな」とボクシングの魔力から逃れられない主人公の心情だけでなく、周囲の人間関係や、さりげなく笑いをとるシーンなど、前編以上に「ドラマ」が意識される。
似たスタイルと状況で製作された『あゝ荒野』もそうだったが、前編のクライマックスが異様に盛り上がるだけに、この後編はそのテンションを超えられず。全体として、後編の闘いこそ主人公のすべてを懸けたものになるはずが、前編の死闘が幻影のように邪魔をする。作品単体としてはよくできている(それでも内容を考えると2時間半は長い)のに、2部作の中の立ち位置としては物足りない印象。
ラストは素直に熱く感動させるので、とりあえずすべてを観届けてほしい。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:地元の藤沢で、同じ高校出身の大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』凱旋上映。監督のトークのお相手を務めました。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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