芳醇なイマジネーションに酔う

2020年11月30日 相馬 学 Away ★★★★★ ★★★★★

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Away

 セリフなし、しかし映像はひたすら芳醇。81分間の映像体験は、見る者のイマジネーションを刺激するに十分だ。

 物語は基本的に、拾った地図を頼りにして孤島の出口を探す少年の冒険劇。緑豊かな林の風景から、断崖、砂漠、岩山、そして雪山へと、映像は変化。その詩的な美しさに、音楽の効果も手伝い、見入ってしまう。

 主人公を追ってくる巨人は“死”のメタファーか? 春夏秋冬をたどるかのような大自然の風景の変遷は、人の一生の暗示か? そんなことを考えながら見たが、そういう意味でも芳醇。監督は、これをひとりで作り上げたと言うが、詩情のみずみずしさは初期の新海誠の手腕を連想させる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

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