パリの街角には孤独な青年と可憐な人魚の恋物語が似合う

パリのセーヌ川に浮かぶ時代遅れの古びたバーで歌う孤独な青年が、傷を負って川岸に倒れている可憐な人魚を助け、やがて恋に落ちてしまう。いやあ~、実にロマンチックじゃありませんか!身を守るため美しい歌声で男性のハートを虜にして殺す…という人魚伝説がまた上手いことストーリーに生かされている。ポップでレトロでカラフルでファンタジックなビジュアルは、それこそジャン=ピエール・ジュネとペドロ・アルモドヴァルのハイブリッドといった感じで、むちゃくちゃお洒落!ロッシ・デ・パルマの使い方も心得ている。なにより、『天使とデート』のエマニュエル・べアールに匹敵する人魚役マリリン・リマの可愛らしさよ!