見どころ:本作が初の映画出演となるモデル出身の中条あやみをヒロインに迎え、ホラーゲーム「零~zero~」を基に映画化した学園ホラー。学生寮を舞台に、少女たちが連続で行方不明になるという事件に巻き込まれていく模様を描き出す。『リアル鬼ごっこ』シリーズなどの安里麻里が監督と脚本を務め、民俗学者で作家でもある大塚英志の原作を映像化した。謎が謎を呼ぶ物語に引き込まれる。
あらすじ:アヤ(中条あやみ)は山間部の町にある、ミッション系女子高校の学生寮で生活していた。ある日、彼女はまるで自分の死を予告するような鮮やかなビジョンを見て以来、部屋に引きこもるようになる。それと同時にあちこちで少女の幽霊が現れるようになり、目撃者たちが次々と姿を消す中、寮住まいのミチ(森川葵)も、自分の目前で親友を見失い……。
「女の子だけにかかる呪いがある」ーー冒頭、少女のこの独白に頷いてしまったら、その瞬間、もうこの映画の魔術に囚われている。
これは「ピクニックatハンギング・ロック」「乙女の祈り」「モスダイアリー」の、あの系譜に連なる一篇。制服の美少女たち、寄宿舎、怪現象、と、この系譜の道具立てはいつも同じなのがお約束だが、この映画はその様式美を守りつつ、独自の香りを放つ。讃美歌めく校歌の歌詞は森鴎外による翻訳、その題材と同じラファエロ前派の絵画、そこに流れる水がどこかに溜まっている、その水のイメージの連鎖。少女たちが聖堂で賛美歌を歌うとき、突然、奇妙な出来事が起こる。その映像は圧巻。
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