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オールディックフォギー 歯車にまどわされて (2016):映画短評

オールディックフォギー 歯車にまどわされて (2016)

2016年8月11日公開 99分

オールディックフォギー 歯車にまどわされて
(C) 2016 OLEDICKFOGGY Film Partners
森 直人

色気と才覚があればこの乱世を駆け抜けられるはず

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

ポーグスを熱聴していた世代としては即効で身に染みる6人組バンド、オールディックフォギー。監督・川口潤はブッチャーズの傑作ドキュメンタリー『kocorono』に続き、サヴァイヴという主題、日本論の色彩と共に彼らを追いかけるが、もっと楽観的な視座でバンドの「これから」を讃える。

本作の魅力はフロントマンの伊藤雄和が「役者やのぉ」的強度のあるお兄さんである事が大きい。例えば彼がタクシードライバーに扮するフィクションパート。セクシーな野武士のような伊藤が車内では制服=社会のコードを身に纏い、しかし最後には“ある人物”の姿に変身。これは「ガキの遊び」で人生を貫く覚悟を決めた美しきドン・キホーテの歌だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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