オークストリートの異変 (2026):映画短評
ライター5人の平均評価: 3.8
いろんな意味で予想が覆される
いろんな意味で、こちらの予想が覆される。設定からしてファミリー映画なのかと思うと、その枠に収まらない過激な描写があり、かと思うと、必死のサバイバル状況なのに、笑えるような場面もある。このユニークさは、奇妙なホラー『イット・フォローズ』、ある種の迷宮譚『アンダー・ザ・シルバーレイク』を撮ってきたデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が、あえて仕掛けたものなのではないか。
恐竜たちの動きが生々しく、各部位の筋肉の動きが感じられるほど。見慣れない形の恐竜は映画オリジナルかと思ったら、最新の学説に基づく形とのこと。多数の恐竜たちがすぐ近くにいる、という感覚がリアル。
80’sアンブリン作品の、あのワクワク感が甦る
『SUPER8~』でスピルバーグの80sアンブリン作品にオマージュを捧げたJ・J・エイブラムス監督。そんな彼が製作に回り、再び同様のエンタメ作品を放った。
『グレムリン』に通じる見えそうで見えないクリーチャーの描写や、『ハリーとヘンダスン一家』を狂暴にしたような家族劇の要素。五十代のミッチェル監督がそれを体感していないはずもなく、『アンダー・ザ・シルバーレイク』以来8年ぶり(!)の監督作でオマージュを炸裂させる。
ファミリーコメディ風の前半からスリリングな後半への流れも端正で、何も考えずに楽しめる娯楽映画としては文句なし。ハサウェイ&マクレガーの、肉体重視の楽しげな演技もイイ。
プラット一家、ファイヤー!
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が、2大キャスト競演の大作を撮ることに対する“違和感”が見事に的中! 表向きは、いきなり異世界でのサバイバルを強いられる恐妻家+わんこによる「プラット一家、ファイヤー!」な夏休みファミリームービー。だが、妙にツッコミどころ満載だったり、妙に100分の体感時間が長かったり、インディーズ青春映画×ホラーの新星として現れた監督の持ち味が随所に出まくっている。「終わり良ければ、総て良し」感も含め、舞台でもある1980`sテイストを意識しまくった結果であり、“あの頃”に戻って、余計なことを考えずに観たい珍作である。
こういう映画が欲しかった
平穏な街が、突然起きた怪現象によって外界と遮断され、さらには何と恐竜の大群が住民に襲い掛かってくる…。というワンアイデアものではあるものの、100分というタイトな作りもあって終始楽しい一本でした。監督のデヴィッド・ロバート・ミッチェルは多作ではないものの一本一本クセになる映画を作ってくれる人。メジャー体制下ではありましたが、今回も変な映画を作り上げてくれました。主演にアン・ハサウェイとユアン・マクレガーという本当の一線級のスターがそろったのもの驚きですが、彼らも終始楽しそうです。ツッコミどころもありますが夏休みにピッタリな娯楽作品でした
ポップコーン・ムービーの理想型
状況を論理的に突き詰めるのではなく、描かれる映像とドラマにひたすら身を任せればいい。そんなスタンスの人には最高の一本(というか、映画はそういうもの!)。恐竜など古代生物がなぜ現れたのかも一応、ちゃんと説明がある。
何かが見えそうで見えないジワジワ感、監督らしいホラー的衝撃の瞬間、過去の恐竜映画では観たことのない新鮮な描写の数々で、1時間40分、ノンストップの感覚。
舞台が1982年で、全体のムードも80年代ムービーが意識され、ここでも今の作品が失いつつある、いい意味での「お気楽さ」「なりふり考えない豪快さ」に映画本来の魅力を再認識。
そして恐竜というより“怪獣”愛も際立った快作だと断言したい。























