Shiva Baby シヴァ・ベイビー (2020):映画短評
ライター2人の平均評価: 5
ワンシチュエーションの巧妙な脚本のサンプル
冠婚葬祭で久しぶりに会う親戚や顔見知り、ご近所の人たち。とにかく有ること無いことベラベラしゃべり、聞きまくり…と誰もが経験してる、あの面倒くささを巧妙に脚本として編み込み、各所の何気ない会話から、主人公ダニエルの複雑な立場が浮き上がってくる、ほぼワンシチュエーション=お葬式の集まりの映画として没入度満点の快作。
ちょっとしたミステリー感覚もまとわせ、それぞれの思惑や駆け引きを軽やかに展開し、ダニエルの間の悪さ、自虐ネタに笑いつつ共感してしまう。基本、喧騒が続くが、そこから逃れた静かなシーンの入れ方も効果的で、この手の作品にありがちなウザさも少ない。
78分のムダの無さ、スッキリ感を評価したい。
見逃したくないお宝映画
最高に笑えて共感できるお宝映画。ふらふら生きている現実を隠し、小さな嘘をついている若い女性ダニエルが親族の葬儀に出席する1日の話。設定としてはシットコム番組のようでありながら、それぞれのキャラクターが非常にリアル。ユダヤ系のディテールをしっかり描きつつも、そこで展開される知り合いのおばさんや親戚とのやりとりが、誰にとっても「ある、ある」なのだ。ダニエルが予想しなかった人々に遭遇し、真実がバレそうになる場面が出てくるたびにはらはらしてしまう。それはまさに、このダメダメなダニエルにすっかり思い入れをしてしまった証拠。実は6年前の映画で、主演のセノットは今ドラマ「I LOVE LA」で注目。






















