夏の砂の上 (2025):映画短評
暑さが伝わる映画
オダギリジョーが主演に加えて共同プロデューサーも兼任したヒューマンドラマ。オダギリジョーも気が付けばうだつが上がらない中年が似合う様になりました。主人公はもちろんオダギリジョーですが、もう一つの主人公と言っていもいいのが夏の坂の多い長崎の街並み。雨も降らず取水制限から断水へとつながる夏の長崎の描写はスクリーンから暑さが伝わってくるようです。このどうしようもない暑さがそのまま”ままならない人生”を暗示しているように感じました。映画館で涼みながら暑さを感じることになる不思議な映画ですね。共演陣はみな巧いですここは髙石あかりに一票です。
この短評にはネタバレを含んでいます


















