クンストカメラ (2022):映画短評
シュヴァンクマイエルの秘宝館
ヤン・シュヴァンクマイエル監督夫妻のコレクション倉庫が本邦一般初公開! ナレーションなどの説明は一切なく、BGMはなぜかヴィヴァルディの「四季」。狂った名曲アルバムの如く、2時間かけて我々を館内に案内してくれる。膨大な数のオブジェを接写カットのモンタージュ等々で見せていく様は刺激的だ。
部族美術から鉱物まであらゆる物を“シュヴァンクマイエル磁石”で引き寄せた宇宙は、知的な文脈を超えて感覚としての統一感を持つ。やはり頭の中だけでは済まず、いろんな部位でモノを考えている人だな……と改めて実感。今回一挙公開される『蟲』『錬金炉アタノール』だけでなく、この貴重すぎるマジカルミステリーツアーもぜひ!
この短評にはネタバレを含んでいます





















