ぼくの名前はラワン (2022):映画短評
障害者と難民を取り巻く諸問題を描く感動ドキュメンタリー
イラクからイギリスへ移住した「聾者」のクルド人少年ラワンを取材したドキュメンタリーである。生まれつき耳の聞こえないラワンは、障害者福祉の概念がないに等しいイランでは「家から外へ出すな」と言われ差別され、息子の将来を案じた両親は難民として亡命を決意。イギリスの聾学校で初めて手話を覚え、初めて同年代の聾者と接したラワンは、持ち前のコミュ力と知性を発揮して別人のように明るく聡明な少年へと成長する。当事者にとっても周囲にとっても「教育」は大切だと痛感。さらに、強制退去の憂き目に遭ったラワンの一家を、地元住民や聾学校教師らが全力で助けんとする姿も胸を打つ。弱者に手を差し伸べる。それは文明社会の基本だ。
この短評にはネタバレを含んでいます




















