LOST LAND/ロストランド (2025):映画短評
子どもの眼差しが射る、難民越境の過酷
予備知識のないまま観たが、序盤は『ビヨンド・ユートピア 脱北』風のドキュメンタリーかと思ってしまった。それほどまでに映像に迫真性が宿る。
ロヒンギャ難民を実際にキャスティングして越境の困難を描写。何日も続く航海や山越え、飢えなどの試練、越境を食い物にするブローカーの悪意、そして不意に訪れる死。感傷を挟まず、それらを冷徹に見つめたからこその重みが宿る。
『僕の帰る場所』に続いてミャンマーに目を向けた藤元明緒監督は、本作では子ども目線に軸を置いた。苦難を苦難とも思わず、越境の過程にも遊びを見つける子どもたちの視点。それがあるからこそ、無情の世界の冷酷さが刺さってくる。
この短評にはネタバレを含んでいます





















