ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男 (2024):映画短評
同性愛者・エプスタインの苦悩を描く
“5人目のビートルズ”とも言われたマネージャー、ブライアン・エプスタインのありそうでなかった伝記映画。ビジネスでどんなに成功しても心が満たされなかった、同性愛者だったエプスタインの苦悩を中心に描く。そもそも英国は成人男性による同性愛行為が1967年まで違法だったことを押さえておきたい。強烈な社会の不寛容性が彼を追い詰めていったことがよくわかる。ただ、それにしても成功の高揚を描くときにビートルズの有名曲が出てこないのは残念すぎるし、若すぎる死の間際も描かれていない。スキャンダラスになりすぎないようにしたので見やすいが、ややドラマのコクに欠ける。ビートルズはそっくり(身長以外)。
この短評にはネタバレを含んでいます




















