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ロードゲーム (1981):映画短評

2025年10月31日公開 101分

ロードゲーム
(C) 1981 QUEST FILMS PTY.. LTD.
相馬 学

ヒッチコック愛が狂い咲き!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 “もっとも好きなオーストラリア映画”とタランティーノは公言しているが、それも納得の面白さ。

 主人公の長距離トラックドライバーは、とにかくよくしゃべるが、台詞のひとつひとつがウィットとユーモアに富んでいる。サスペンス演出にも技巧が凝らされ、合成や長回し、ライティングが生きるばかりか、サイレンやベルなどの音の演出も巧い。

 後にハリウッドに飛んで『サイコ2』を撮るR・フランクリン監督らしく、ヒッチコック愛が全編に開花。トラック野郎版『裏窓』というコンセプトを基に、『北北西に進路を取れ』『サイコ』へのオマージュをまぶした。映画ファンほどワクワクできる逸品!

この短評にはネタバレを含んでいます
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