ロードゲーム (1981):映画短評
ヒッチコック愛が狂い咲き!
“もっとも好きなオーストラリア映画”とタランティーノは公言しているが、それも納得の面白さ。
主人公の長距離トラックドライバーは、とにかくよくしゃべるが、台詞のひとつひとつがウィットとユーモアに富んでいる。サスペンス演出にも技巧が凝らされ、合成や長回し、ライティングが生きるばかりか、サイレンやベルなどの音の演出も巧い。
後にハリウッドに飛んで『サイコ2』を撮るR・フランクリン監督らしく、ヒッチコック愛が全編に開花。トラック野郎版『裏窓』というコンセプトを基に、『北北西に進路を取れ』『サイコ』へのオマージュをまぶした。映画ファンほどワクワクできる逸品!
この短評にはネタバレを含んでいます




















