ジョン・クランコ バレエの革命児 (2024):映画短評
名振付家の才能と素顔に真摯に向き合う、美しきダンス映画
45歳で逝った、バレエの歴史に名を残す振付家。その最後の数年間にフォーカスということで、本人が踊るシーンは極小。なのでダンス経験のないサム・ライリーは「カリスマ性」で演じ切り、そこは無理がない。
公園や墓地、街を望む高台など、屋外で繰り広げられるバレエシーンはことごとく美麗で、ため息もの。もちろん舞台上パフォーマンスも見ごたえ十分。天才はどのように振付を編み出したのか。そんな舞台裏も含め、ダンスに興味・造詣の深い人に向けた作品。
南アフリカ出身ゆえの「どこにも帰属できない意識」、ナチスへの痛烈な批判、そして何より、ゲイとしてのアイデンティティが、振付作品および人生にどう影響を与えたかも伝わる。
この短評にはネタバレを含んでいます




















