今日からぼくが村の映画館 (2022):映画短評
映画を初めて観たときの興奮の記憶が甦る!
スマホもPCもない時代の、テレビやラジオもないアンデスの村に映画を放り込み、その興奮を寓話のようにとらえる。
『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿させる、映画に初めてふれた少年の喜び。村に戻った彼はそれを言葉や身振り手振りで人々に伝えるが、観たものを人に語らせようとすることに、映画が持つ根源的な力を感じた。
アンデスの大自然そのものも映像として語られるべき凄味あり。スペイン語圏とケチュア語圏、村落と町の格差などペルーの問題も見えてくるが、そこに説得力が宿るのは少年の映画愛がリアルに描かれているからこそ。観た映画の面白さを家族や友人に必死に伝えようとしていた子どもの頃を思い出した。
この短評にはネタバレを含んでいます




















