遺愛 (2025):映画短評
認知症介護から発展する生々しい恐怖奇談
親が親ではなくなっているような感覚は、介護を経験したことのある方であれば覚えたことがあるのでは。他人事ではない、そのリアルな“感覚”をホラー設定に生かしている点が面白い。
認知症の母は悪魔のような存在になってしまったのか? それとも、そう思ってしまう娘の精神に問題があるのか? 両極に振れるミステリーと、その間に起こる怪事件のスリル。派手なショックシーンを見せずとも、ジワジワと心を圧迫する演出が絶妙。
古びた実家のたたずまいの物寂しさもさることながら、母親役の藤井京子の怪演にも目を奪われる。
この短評にはネタバレを含んでいます




















