ダンテの遺稿 (2026):映画短評
シュナーベルらしい美学と野心に満ちている
自身もアーティストで、バスキア、ゴッホ、キューバの作家アレナスなどの映画を作ってきたジュリアン・シュナーベルがこの原作小説に惹かれたのは、大いに納得。詩人ダンテについての14世紀をカラーで、欲と犯罪に満ちた21世紀をモノクロで撮ったこと、そして俳優たちに二役を演じさせたことにも、彼の思いが見て取れる。キャストはどこを見ても豪華(アル・パチーノは1シーンにしか出てこない)。中でも商業的アクション映画の主演を得意としてきたジェラルド・バトラーは良い意味で驚かせてくれる。必ずしも野心が形になったとは言えない部分もあるが、俳優たちの魅力とローマン・ヴァシャノフによる美しいシネマトグラフィーが補う。
この短評にはネタバレを含んでいます



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