アマゾン、精霊が宿る川 (2024):映画短評
"アニメの民話"と"実写の現在"が溶け合う
民話を描くアニメーションと、現在の暮らしを映し出す実写映像が、途切れることなく繋がって、独自の世界を出現させる。
アマゾン川流域の先住民の民話を映像化したアニメーションは、ペルー出身で画家でもあるミゲル・アラオス・カルタヘナが手掛け、シンプルな線と形は、時代を超える太古の壁画のような味わい。実写映像で老人が語る祖父の体験談は、アニメになると、川の中で暮らすものと、川の外で暮らすものが、同じタッチで描写され、似たもの同士になる。実写映像は先住民の暮らしが抱える差別や自然破壊などの問題も描くが、同時に映し出される現在の川辺の風景が、川面に映る風景と区別出来ず、民話と現在が繋がっている。
この短評にはネタバレを含んでいます





















