あの銃乱射事件を予知?名脇役が映画『ダーク・マター』を語る

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名脇役 エイダン・クイン - 写真:Nobuhiro Hosoki

 主役を演じることは少ないが、数々の映画で名脇役ぶりを発揮しているアメリカ映画界の演技派エイダン・クインが、新作映画『ダーク・マター』(原題)について語ってくれた。本作は、アメリカで実際に起きた出来事を扱っている作品で、大学側と教授の政策によってノーベル賞に値する研究をしていた中国人大学生がその機会を奪われ、身も心も崩壊していく姿を描いたストーリー。本作でエイダンは中国人大学生の才能に嫉妬(しっと)する教授を熱演している。

-どういった経緯でこの映画の出演が決まったのでしょうか?

 (エイダン・クイン)水曜日にマネージャーから電話が掛かってきて、「すでにソルトレークシティで撮影を開始した映画があるんだけど、助演の1人が降板してしまったんだ。明日飛行機に乗って金曜日に出演することはできるかい? 低予算でギャラも安いだろうけどね」と言ってきたんだ。もちろん「ばか野郎」と言い返してやったよ。すると「あ、思い出した。もう1人の共演者がメリル・ストリープで、彼女があなたを推薦してくれたらしい」と言ってきたんだ。それを聞いたわたしはこう言ったよ。「次のフライトは何時なんだい?」ってね。

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-共演者であるメリル・ストリープについて

 (エイダン・クイン)彼女とは一度『ミュージック・オブ・ハート』で共演したことがあって、それが理由で今回の推薦があったわけだけど、彼女についてはいつだって驚かされるよ。演技はつねに新鮮で、ライブ感あふれるものがあるからね。

-主演のリュウ・イエとのエピソードを聞かせて下さい。

 (エイダン・クイン)彼の英語は完ぺきじゃなかったし、わたしも中国語をあまり話すことができないから、彼がわたしの悪口を言っていたとしてもわからなかっただろうな(笑)。セットで言葉を交わすことは少なかったが、いつもジェスチャーでコミュニケーションを取っていた。彼が澄んだ目の純潔な青年から、歌舞伎に出てきそうな狂気の表情に変わっていったときには驚かされたよ! 笑いの絶えない撮影現場だったけど、本番になった瞬間に彼は簡単にスイッチが入るんだ。

-この映画の製作について、中国から批判や反動があると思いますか? 

 (エイダン・クイン)この映画は、あのヴァージニア工科大学乱射事件の前に撮影したんだが、あの事件で公開が1年も延びてしまった。しかし、今のタイミングで公開されるというのは逆によかったのかもしれないな。なぜなら今年は北京でオリンピックが開かれるし、中国のチベットとの問題もある。それに今は中国の文化が見直されている時期じゃないかと思うんだ。そういった中で、今回の作品は中国やアメリカに一石を投じる作品になることは間違いないだろうね。

 舞台でも活躍する彼は、急な撮影でもしっかりと役をこなせてしまう俳優。スターだけではなく、エイダンのような脇を固める優れた役者がいるからこそ、アメリカ映画はいつまでも世界中の観客を楽しませてくれるのだろう。(取材・文:細木信宏)

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