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イエス・キリストをテーマに映画制作へ 『氷の微笑』ポール・ヴァーホーヴェン監督

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ポール・ヴァーホーヴェン監督
ポール・ヴァーホーヴェン監督 - Michael Tullberg / Getty Images

 映画『氷の微笑』をはじめハリウッドで多くのヒット作を手掛け、現在はオランダで活動を続けているポール・ヴァーホーヴェン監督が、自身が執筆した本を基にイエス・キリストをテーマにした映画を製作するつもりのようだ。MTVのインタビューに答えたヴァーホーヴェン監督は、自著「ジーザス・オブ・ナザレ」(原題)について、映画版への中継地、とコメント。「本の執筆は、映画よりもより正直に、明快に始まったものだ。すぐに映画化へ走るかどうかわからないし、その道が開けるまでは時間をかけるつもりだ」と将来的に映画作品として発表する可能性を語っている。

 これまでイエス・キリストの姿を描く映画では、イエスが起こした奇跡や十字架を背負う苦難、復活のシーンなどが多く描かれてきたが、ヴァーホーヴェン監督はそうしたストーリーではなく、イエスが行った倫理の教えについて学問的なアプローチで描きたいと考えているそう。ヴァーホーヴェン監督は、「僕が思うに、イエスはこれまで見せられてきた以上に、冒険的で危険な男だった」と、これまでのイエス像に反論。イエスの受難を描いた映画は、メル・ギブソン監督の映画『パッション』が記憶に新しいが、「イエスの背負った苦難は、実際には重要なことじゃない。確かにひどい話だが、ひどい終わりを迎える人なんてたくさんいる。恐ろしい病に冒されている人にとって、イエスが磔にされた6時間程度の受難は大したことないだろう。世の中では恐ろしいことが起こるし、世界は悲劇に満ちている。それは重要な要素じゃないんだ。宗教的な議論を呼ぶと言われるかもしれないが、それが事実」と語っている。

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