『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督、待望の新作を語る!

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名作『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『デリカテッセン』や『ロスト・チルドレン』で独特の世界観を作り上げ、『アメリ』で世界的な人気を博したジャン=ピエール・ジュネ監督が、Tribeca Film Festival(トライベッカ映画祭)に出展している新作映画『ミックマック / Micmacs』(英題)について語ってくれた。

映画『ミックマック』(原題)

 本作は、発砲事件に巻き込まれ、頭に銃弾が残ったままの男バジル(ダニー・ブーン)が、スクラップ工場の仲間たちと共に、彼の頭の中に残った銃弾を作った会社と、彼の父の命を奪った地雷の製造会社を懲らしめるために作戦を立てていくというコメディー作品。

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 ジャンは、前作の映画『ロング・エンゲージメント』から本作を製作するまで、4年以上の月日がたってしまっていることについて、ブッカー賞を取ったヤン・マーテルの小説「パイの物語 / Life of Pi」の映画化を手掛けていたことを明かしてくれた。「脚本を書き、絵コンテも仕上げ、ロケーションも探していたんだけれど、予算が確保できなかったんだよ」と2年を費やした末に降板することになってしまったという。その後、小説「パイの物語 / Life of Pi」は、映画『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督によって映画化されることが決まったらしい。

 本作の主役を演じたのは、コメディアンとしてもフランスで活躍しているダニー・ブーンだが、主役にキャスティングする予定だった俳優が撮影10週間前に降板してしまったため、急きょ決まったキャスティングだったそうだ。ダニーは、俳優だけでなく、脚本や監督もこなす人物で、彼は「僕がイメージしていることをすぐ理解してくれるから、非常に仕事がやりやすかったんだ。彼の出演シーンはほとんど撮り直しがなかったほどだよ」と絶賛した。

 本作でもジャンは、映画『アメリ』『ロング・エンゲージメント』で脚本を担当したギョーム・ローランと共に仕事をした。「ギョームとの仕事は、まずしっかりとコンセプトを決めることから始まる。次にコンセプトに沿って、アイデアの詳細を考えていき、最後に二人で脚本を比較しながら書き始めるんだ」と二人の仕事にはしっかりとした手順があることを明かしてくれた。

 本作でも存在感を放つフランス人俳優ドミニク・ピノンは、映画『アメリ』で、「カフェ・ド・ムーラン」のアメリの同僚たちに熱烈なアタックをする常連客を演じており、ジャンの作品に毎回出演している。彼を毎回キャスティングする理由は、毎回演技で驚かされることと、ギリシャ彫刻とは対照的な、どちらかと言うとアフリカの彫刻のような顔がジャンを引き付けるかららしい。

 1998年日本公開の映画『エイリアン4』以来、ハリウッドで映画を撮っていないジャンだが、『エイリアン4』の撮影で悪夢のような体験をしたために、ハリウッドの仕事を断っているのではないと弁解した。そして、「ただハリウッドはフランスのように僕に自由に監督させてくれないんだよ」とハリウッドの映画製作システムを指摘しつつも、まだハリウッドで仕事をする可能性もあることを示唆してくれた。映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のオファーも断ったといわれるジャンだが、またいつかジャンのハリウッド映画を観ることができる日が来るかもしれない。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)

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