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伊武雅刀、暗殺される井伊直弼役!2億5,000万円かけた巨大セットにいても、自分の居場所は小さなカゴの中!!

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 映画『桜田門外ノ変』の公開記念イベント「『桜田門外ノ変』の世界~井伊直弼の狂言とシネマトーク~」が28日、東京・ホテルニューオータニ芙蓉の間で開催され、劇中で井伊直弼を演じた俳優の伊武雅刀、そして佐藤純彌監督が出席。当代きっての文化人であった井伊直弼が襲撃される数日前に初演したという狂言「鬼ヶ宿」を鑑賞しながら、江戸時代の文化に思いをはせた。

映画『桜田門外ノ変』ギャラリー写真

 伊武は、見事な狂言に「俺が……いや、井伊直弼がこれを作ったのかと思うと感慨深い」とすっかり酔いしれた表情。映画の中では悪役扱いの井伊直弼だが、「実際には武道やお茶、鼓(つづみ)に歌といろいろなことを極めたすてきな人物。映画ではそういう部分はフィーチャーされていませんが(笑)、今回演じてみてますます好きになりました」とその人間性にほれ込んでいる様子だった。

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 とはいえ、伊武が演じた井伊直弼は歴史的大事件「桜田門外の変」で暗殺されてしまう人物。撮影は茨城県水戸市に約2億5,000万円かけた巨大セットで行われたが、伊武の居場所は小さなカゴの中で、襲撃されるのを待つというシチュエーションだった。「わたしもあのセットで縦横無尽に切りまくりたかった」と不満をもらす伊武は、天候などのタイミングが合わずに、カゴの中の撮影を5日間も待たなければならなかったと苦労を語った。

 『桜田門外ノ変』はちょうど今から150年前、大老・井伊直弼の暗殺事件「桜田門外の変」を実行した攘夷派の水戸脱藩士・関鉄之介大沢たかお)らの生きざまを描いた時代劇エンターテインメント。ちなみにこの日、会場となったホテルニューオータニは、井伊直弼にゆかりが深い旧・彦根藩井伊家中屋敷である。

映画『桜田門外ノ変』は10月16日から全国公開

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