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「マルモのおきて」脚本家が児童虐待を希望と共にリアルに描く『ゴーグル』アンコール上映決定

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少年のかけるゴーグルには、厳しい現実のドラマが隠されていた-映画『ゴーグル』
少年のかけるゴーグルには、厳しい現実のドラマが隠されていた-映画『ゴーグル』 - (C)トリウッド・エクラ・ゴーグル制作委員会

 先日最終回を迎えた、阿部サダヲ芦田愛菜主演のホームドラマ「マルモのおきて」の脚本を手掛けた櫻井剛が、児童虐待とその連鎖をテーマに製作した2005年の初監督作『ゴーグル』が、下北沢の映画館トリウッドにてアンコール上映される。

 本作は、新人作品をメインに上映する映画館「トリウッド」による、「プロデューサー」という存在にスポットを当て新人作品を作り上げていく、PPP(プロデューサー・プロデュース・プロジェクト)の第一弾。「マルモのおきて」では、ひょんなことから小さい双子を預かることになった独身男と、人間の言葉を話す犬の織り成すハートフルな作品を手掛けた桜井が、本作では、父親から受けている虐待の傷を隠すため、常に水泳用のゴーグルをかける少年・ハルキを主人公に、児童虐待の現実と少年の成長を描き出す。

 ゴーグルをかけるという行為によって、目の前の現実から目をそらそうとする主人公は、やがて、友人を殴りつけるなど、自分では抑えきれない感情の爆発や暴力的な自身の性質にとまどうことに。暴力的な性質は、父親から受けている虐待が原因なのでは? と動揺するハルキの葛藤(かっとう)を通して、「それが事実であっても、人はその連鎖を断ち切れるはず」という監督の思いがつまった作品になっているという。そのため、重いテーマを扱いながらも、ラストには希望に満ちた結末が用意されている。実際、公開時に観客向けに行われたアンケートにも「哀しい中に希望があった。終わったときの開放感が清々しかった」など、ラストに希望をや開放感を感じた観客が多かったようだ。

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 主人公のハルキを演じるのは、本作に出演後も、『劔岳 点の記』といった映画作品やドラマに出演しているタモト清嵐。ハルキに虐待をはたらく父親を演じるのは、監督としても活動する利重剛。ハルキの母親役をベテラン実力派女優・秋本奈緒美が務める。また、劇中に登場するトラック運転手を日本拳法家の猪狩元秀が演じるなど、多彩な顔ぶれがそろっている。(編集部・入倉功一)

映画『ゴーグル』は下北沢トリウッドにて、7月30日~8月12日までアンコールロードショー

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