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アレン・ヒューズ、実写版『AKIRA』の降板理由を明かす

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アレン・ヒューズ監督
アレン・ヒューズ監督

 映画『フロム・ヘル』、『ザ・ウォーカー』などダークな要素のある映画を手掛けてきたアレン・ヒューズ監督が、新作『ブロークン・シティ(原題) / Broken City』について語った。

アレン&アルバート・ヒューズ兄弟監督作品 映画『フロム・ヘル』写真ギャラリー

 同作は、ニューヨーク市長ニコラス(ラッセル・クロウ)は、妻(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の浮気調査のために元警官だった探偵ビリー(マーク・ウォールバーグ)を雇うが、ビリーはその調査中にニコラスにハメられ、さらに大きなスキャンダルに巻き込まれるというサスペンス・ドラマ作品。アレン監督は、これまで兄アルバートとタッグを組み、実写版『AKIRA』の映画化も兄と製作する予定だったが、同作を降板して今作で初めて一人でメガホンを取っている。

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 まず脚本について「登場するキャラクターの外見と内面が全く違うところが面白いんだ。(ニューヨークでストーリーが展開するため)シドニー・ルメット監督作品のようだと批評家から比較されるのは、僕も彼のように全て個性的なキャラクターを演じるキャストに比重を置いているからだ。この脚本は、シカゴの舞台脚本家ブライアン・タッカーが初めて書いた長編作品で、彼は製作会社が雇った脚本家ではなく、ブラックリスト(製作されていない優れた脚本)にも挙げられていない脚本家だ。そんな脚本家が20世紀フォックスのような大会社で製作することはまれだ」と述べた。

 今回、初めて一人でメガホンを取ってみて「普段7、8人の製作会社のエグゼクティブと会合するが、通常なら兄が話している間に自分の意見をまとめて僕が話すが、今回一人だったために周りのエグゼクティブから質問の集中砲火を浴び、撮影よりもむしろ大変だった」と答え、さらに兄アルバートについては「僕らは20年間もタッグを組んできたから、兄の身体表現だけで、テレパシーのように何を言いたいのかわかってしまう。大概、兄は技術面を重視し、僕が俳優と話しながら演出することが多いよ」と語った。

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 近年は俳優だけでなく、プロデューサーも務める主演マーク・ウォールバーグについて「最初に、この脚本をわずか10~15ページ読んだだけで、なぜかマークの顔が頭をよぎったんだ。それから彼とは2週間後に会合していて、僕ら二人ともこの脚本の魅力に共通点を見いだしていた。そして彼が俳優としてだけでなく、プロデューサーとしても今作に関わったことで、僕のコネクションではコンタクトできないような(製作費を投資した)人たちに連絡を取って、この映画の製作を可能にしてくれたんだ」と感謝した。

 最後に実写版『AKIRA』の降板については、オファーされた際にアニメを鑑賞し、あのアニメが、アニメという媒体でしか意味をなさないと思ったことと、さらにニューヨークを舞台にする設定に無理があり、設定が日本だったからこそ理にかなっていたという理由で、降板したことを明かした。

 映画は、権力を盾に人をコントロールする市長役のラッセル・クロウと、それに対抗していくビリーを演じるマーク・ウォールバーグのやり取りが注目の作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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