「渡る世間は鬼ばかり」2週連続スペシャルドラマが今年も放送!
橋田壽賀子作の国民的ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の2週連続スペシャルドラマが5月27日、6月3日に放送されることが決定し、現在TBS緑山スタジオにて急ピッチで撮影が進められている。17日には報道陣を招いての公開収録も行われ、岡倉家の1年後を描く物語の一端が明らかになった。
「渡る世間は鬼ばかり」は、1990年のスタートから21年にわたって全10シリーズが放送された長寿ドラマ。2011年9月に一度は幕を下ろしたが、2012年秋に1年ぶりに2週連続2時間ドラマとして復活。今回も同じスタイルで、前後編の2回に分けて放送する。
今回のスペシャルでは、結婚して中和料理店「幸楽」を出ていき、体の不自由な義父(武岡淳一)の面倒を見ている眞(えなりかずき)を心配した母・五月(泉ピン子)の行動が、二人の間の溝を深めていくさまを中心に、家族を取り巻く日常を描き出す。17日に撮影されたのは、葉子(野村真美)が子どもを置いて出ていくと宣言し、心配した姉妹が駆け付けるという前編終盤のシーンだ。
泉ピン子、長山藍子、中田喜子、藤田朋子、野村真美、徳重聡が参加した現場は、ベテランキャストがずらり勢ぞろいとあって落ち着いた雰囲気。6人のキャストはそれぞれリラックスし、撮影の合間、中田が居間に置かれた子ども用のおもちゃで遊べば、藤田はキッチンでスタッフと人懐っこく談笑するなど、ほほ笑ましい姿が見られた。
また、泉、長山の2人はリハーサル時からさすがの存在感で安定した演技力を発揮。本番が始まる頃までに演技が徐々に固まって形になっていくさまは見事の一言で、収録後にスタジオの外で長山と笑顔で話し込む泉の表情もとても印象的だった。岡倉家の面々の前作から1年後を描きつつ、今、現実に社会に降りかかっている問題、悩みなど、家族を取り巻く日常をリアルに掘り起こす本作に期待したい。(取材・文:名鹿祥史)
ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」2013年2時間スペシャル前後編は5月27日、6月3日午後9時から10時54分までTBS系にて放送