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マッツ・ミケルセンがカンヌ国際映画祭で男優賞を獲得した話題作について語る

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トマス・ヴィンターベア監督(左)、マッツ・ミケルセン
トマス・ヴィンターベア監督(左)、マッツ・ミケルセン

 映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』のマッツ・ミケルセンが、新作映画『偽りなき者』について、トマス・ヴィンターベア監督と共に語った。

映画『偽りなき者』写真ギャラリー

 同作は、幼稚園で働くルーカス(マッツ・ミケルセン)は、ある日園児クララ(アニカ・ヴィタコプ)による事実無根の作り話によって、幼児への性的虐待の疑いをかけられ、変質者扱いを周囲にされてしまう。彼は身の潔白を晴らそうとするが、日に日に状況は悪化していくというドラマ作品。監督は、映画『セレブレーション』のトマス・ヴィンターベアがメガホンを取り、マッツ・ミケルセンは本作でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞している。

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 本作は、ある精神科医との出会いから生まれたそうだ。「この映画は、僕が10年以上前から知り合いの精神科医から話を聞いた、ごく一部の恐ろしい出来事をまとめたものだ。さらに僕は、この映画のために事実無根の作り話によって訴えられた人々の訴訟の書類を読んだりもした。その時、このようなケースを怖いと思ったと同時に興味も持ったんだ」とトマスが製作経緯を語った。

 これまで、タフな役柄やハンサムな役柄などを演じてきたマッツ・ミケルセンが、繊細な役柄に挑戦している。「この映画の出演の一番の決め手は、トマスとタッグを組みたかったからだ。脚本は胸が張り裂けるような内容で、読んでいるときは(身の潔白を晴らそうとする過程で)イライラすることもあった。でも、このような脚本に出会うことはまれなんだ」と脚本に惚れ込んだことをマッツが明かした。

 この難しい役ルーカスを演じるうえで「ルーカスは、僕や君たちのようなごく普通の男で、そんな男がとんでもないヒドい出来事に遭遇する。そのため、特定の訴訟や事件を基にこの役を演じずに、自分を白紙の状態にして、ヒドい目に遭ったことで、どうしてよいか模索していく形で演じた。もちろん、このような体験をした人々にも話を聞くことはできただろうが、それでは僕らの映画にはならないと思った」と語り、このアプローチが彼にカンヌ国際映画祭男優賞をもたらした。

 映画は、みな顔見知りの環境で幼女への性的虐待の疑いで追いつめられていく普通の男を、マッツ・ミケルセンは時に感情を抑えた演技で、時に感情をむき出しにして、見事に演じきっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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