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山田洋次監督、三國連太郎さんを「寅さん」に重ね合せる

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三國連太郎さんを「寅さん」に重ね合せた山田洋次監督
三國連太郎さんを「寅さん」に重ね合せた山田洋次監督

 山田洋次監督が19日、六本木のグランドハイアット東京で行われた「三國連太郎 海峡を渡る日~お別れの会~」に出席し、今年4月に亡くなった俳優・三國連太郎さんを自身の代表作『男はつらいよ』で寅さんを演じた渥美清さんに重ね合わせしのんだ。

三國連太郎さん お別れの会しめやかに…

 お別れの会が終わり、報道陣の取材に応じた山田監督は、「三國さんのフィルモグラフィーを見て、彼の映画人生は戦後の日本映画の歴史だったんだなとしみじみ思いましたね」と三國さんの映画人生を評し、「そういう意味では、1950年以降の日本の映画を知る上でとても大事な人が消えていったなと思います」と残念そうな顔を見せた。

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 また、三國さんを「かなり謎めいた人でしたね」と振り返った山田監督は、「彼が私生活について語ることもなかった。俳優を離れた(プライベートの)彼が、どんな人であるかは僕らには分からなかった。僕たちには三國連太郎として接していた。そういう意味では渥美清さんとかと一緒だったなと思いますね」とコメントするなど、三國さんの役者としての覚悟を渥美清さんに重ねて感じていたようだ。

 「僕は『釣りバカ日誌』の脚本を書いてきましたが、監督をしたことがなかったので、現場ではご一緒したことはあまりなかったんです。でも『息子』という映画で、三國さんと何か月もご一緒しました」と懐かしそうな顔を見せる山田監督。

 1991年の同作で三國さんが演じたのは、岩手県の山奥で農業に従事する男。その時の撮影を振り返った山田監督は「何か月もご一緒しましたけど、非常にディテールを大事にする人でした。ディテールを大事にすることは、役者として重要なことでしたね」と切り出すと、「足のつま先に雪をのせてほしいと言うんですよ。決して足は映らないんだけどのせてほしいんだと。面白い、いい判断だなと思いましたね。つまり、この人はただものじゃないとその時に思ったんですね」と三國さんを称賛していた。(取材・文:壬生智裕)

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