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小島秀夫監督の“師匠”ジョン・カーペンター、「メタルギア」訴訟を阻止していた!

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ナイスな関係のジョン・カーペンター監督と小島秀夫監督
ナイスな関係のジョン・カーペンター監督と小島秀夫監督 - Rodrigo Vaz / FilmMagic / Getti Images(左) Karwai Tang / WireImage / Getti Images(右)

 小島秀夫監督が手掛ける大ヒットゲーム「メタルギア ソリッド」シリーズについて、同じ“スネーク”の名を持つ主人公の活躍を描いた1981年のSFアクション『ニューヨーク1997』を手掛けたジョン・カーペンター監督が、同ゲームに対して訴訟を起こそうとした権利元の企業の動きを阻止していたと The Hollywood Reporter に語った。

 『ニューヨーク1997』は、カーペンター監督が1981年に発表したSF映画。元特殊部隊所属の囚人スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が、捕らわれの大統領を救出するため、ニューヨークのマンハッタン島を壁で囲った巨大刑務所に単身潜入するさまを描く。

 カーペンター監督は、そんな同作とリュック・ベッソンが製作したSFアクション『ロックアウト』(2012)の内容が酷似しているとして訴えを起こしている。確かに、1997年と2079年という時代設定の違いはあれども、捕われた大統領(『ロックアウト』では大統領の娘)を助けるため、巨大な刑務所に主人公が単独潜入するというプロットは、かなり似通っている。

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 この裁判に勝訴したカーペンター監督は、『ニューヨーク1997』の権利を持つカナル・プリュスが、『メタルギア ソリッド』も訴えようとしていたと同サイトに証言。「メタルギア」シリーズでは、スネークの名称や、「メタルギア ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ」でスネークが使用する偽名(イロコイ・プリスキン)など、随所にリスペクトを垣間見ることができる。しかし、元特殊部隊員の単独潜入を描くという部分などを抜き出せば似ているかもしれないが、実際の物語は全くの別物だ。それでも訴訟を求めるカナル社を止めたのは、カーペンター監督自身だったという。

 関係者によると小島監督にとって、カーペンター監督は「カーペンター監督は僕の師匠なのでコメントをもらう際に手紙を書いたりしました。実際にはお会いできていませんが、その後のやりとりも続いていました」とコメントするほど尊敬する存在。またカーペンター監督自身も、「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」発売時など、「メタルギア」シリーズへの称賛の言葉を寄せており、厚い信頼関係を築いている。それだけにカーペンター監督は、訴訟を阻止したときの様子を振り返り、「僕は、彼らにそんなことはやめるように言ったんだよ。あのゲームの監督はナイスガイと知っていたからね。少なくともわたしにとってはナイスなヤツだった」と語っている。(編集部・入倉功一)

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