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松田龍平主演『モヒカン故郷に帰る』が伊映画祭で2冠!

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大喜びの沖田修一監督と松田龍平
大喜びの沖田修一監督と松田龍平 - 写真:中山治美

 イタリアで開催された第18回ウディネ・ファーイースト映画祭の受賞結果が1日(現地時間)に発表され、沖田修一監督が手掛けた松田龍平主演映画『モヒカン故郷に帰る』(公開中)が観客賞第3位にあたるブロンズ・マルベリー賞と、特別会員の投票によるブラック・ドラゴン賞の2冠に輝いた。

【写真】松田龍平&沖田修一監督、大根仁監督が伊映画祭に参加!

 まさかの2冠獲得に、沖田監督と松田は何が起こったか分からない様子だったが、監督は「この映画を選んで下さってありがとうございます。松田さんとこの舞台に立ててうれしく思います。松田さん、ありがとう!」と照れくさそうに礼を述べ、松田も「僕も沖田さんの映画に出られてうれしかったです。沖田さんに感謝の意を示したいと思います。ありがとうございました」とあいさつした。

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 本映画祭はアジアの大衆映画を集め、観客賞の対象作品は50作品。賞はすべて観客の投票に委ねられているのが特徴だ。沖田監督作が紹介されるのは、『キツツキと雨』(2011)、『横道世之介』(2012)、『滝を見にいく』(2014)に続いて4作目。セリフで説明するのではなく映像で喜怒哀楽を伝えることに長けた沖田作品はウディネでも評判が良く、これまでもゲストが誰も来ていないにもかかわらず会場が満席になる人気ぶりだった。

 今回、松田と共に待望のウディネ入りを果たした沖田監督は、観客と共に本作を鑑賞した。広島県を舞台にした本作は日本の文化を知っているからこそわかる笑いが多く散りばめられているが、例えば永吉(松田)の父親・治(柄本明)が敬愛している歌手・矢沢永吉を「日本のエルヴィス・プレスリー」と字幕で補足したりと随所に施された細かい配慮が観客にも伝わったようで、度々大きな笑いが起こっていた。

 また、佐藤健神木隆之介が共演した映画『バクマン。』(大根仁監督)が、インターネット投票で選ばれるマイ・ムービーズ観客賞を受賞した。大根監督は映画祭に参加していたものの、一足先に帰国しており授賞式には参加出来ず。朗報を日本で受け取り、「大好きな国イタリアの映画祭で賞をいただけたことを心からうれしく思います。これから毎年ウディネに呼ばれるように、そしてまたみなさんとお会いできる日を楽しみに、楽しい映画を作り続けます!! イタリア大好き! イタリア人大好き! イタリア料理も大好き!!」と歓喜のコメントを寄せた。また、大根監督は福山雅治主演映画『SCOOP!』の公開を今秋に控えており、今回の受賞が良い弾みとなりそうだ。(取材・文:中山治美)

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受賞結果は以下の通り。

【観客賞】
・ゴールデン・マルベリー賞
イ・ハン監督『ア・メロディー・トゥ・リメンバー(英題) / A Melody to Remember』(韓国)

・シルバー・マルベリー賞
イ・ホジェ監督『ソリ:ボイス・フロム・ザ・ハート(英題) / Sori: Voice From The Heart』(韓国)

・ブロンズ・マルベリー賞
沖田修一監督『モヒカン故郷に帰る』(日本)

【ブラック・ドラゴン賞】
沖田修一監督『モヒカン故郷に帰る』(日本)

【マイ・ムービーズ観客賞】
大根仁監督『バクマン。』(日本)

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