ハリソン・フォード、俳優業は「最高のおもちゃ」

『ブレードランナー 2049』と共に9年ぶり来日を果たしたハリソン・フォード
『ブレードランナー 2049』と共に9年ぶり来日を果たしたハリソン・フォード - 写真:奥野和彦

 映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)でハン・ソロの30年後を演じ、10月27日公開の新作『ブレードランナー 2049』では、約35年ぶりに当たり役に復帰したハリソン・フォード。映画史に残るキャラクターを演じ続ける一方で、輝かしいキャリアについて「ラッキーだったのさ」と事もなげ語る彼に、かつて演じた役との再会と仕事への姿勢を聞いた。

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 1982年に公開され、先鋭的なビジュアルであらゆるジャンルにおける近未来像を一変させた伝説の映画『ブレードランナー』。ハリソンは、2019年のロサンゼルスで人間社会に紛れ込んだアンドロイド「レプリカント」を追う専門捜査官ブレードランナーの一員デッカードを演じた。続編の『ブレードランナー 2049』は、それから30年後の2049年が舞台。前作の事件をきっかけに消息不明となったデッカードの行方を、ロサンゼルス市警のブレードランナー“K”(ライアン・ゴズリング)が追う。

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 30年の間にデッカードには何が起きたのか。ハリソンは「彼がどんな時を過ごしてきたとしても、俳優としてその結果を見せるだけさ」と語る。「(前作の公開から)35年を経て観客は再び彼に会うことになる。その瞬間は劇中でKと出会う場面だが、そこで彼は、少しおかしな話をするんだ。彼にこれまで何があったかを説明させるより、そちらの方が興味をひかれるだろう? それが僕にとっても興味深い部分だった。デッカードに何が起こったのかは君たちが想像するんだ。僕は彼の過去を演じるわけではないからね」。

 新たな主人公Kとデッカードという“新旧ブレードランナー”の関係も見どころとなる。「彼らは、『自分は何も知らない』という絶望感といった、感情的な欲求によってお互いにつながりを感じるんだ。満たされない感情を埋める答えを求めている」というハリソンは、同時に「まるでシェイクスピア劇だよ。そして、自分のふるまいを通じて、観客がその物語に入り込めるよう作品とのつながりを作ってあげるのが俳優の仕事さ」と語る。

 仕事といえば、『フォースの覚醒』の主人公レイ役の デイジー・リドリーは以前、ハリソンから「映画は結果よりも過程が重要だ」とアドバイスをもらったと別のインタビューで語っていた。ハリソンは「言ったかどうか忘れたけど、僕の言葉っぽいな」と苦笑する。「もちろん仕事である以上、過程は重要だ。もし十分な準備をせず仕事に向かい、全身全霊を傾けず、周囲の人々を尊敬せず、彼らのアイデアを無視するようなことをしたら、どんな結果でも自分の仕事に誇りは持てない」。

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 その結果として、数多くの作品で高い評価を得てきたが、本人は「ラッキーだった」と断言する。「ジョージ(・ルーカス)やスティーヴン(・スピルバーグ)の成功が、僕に仕事を選ぶ自由をくれた。それに僕がこの業界でブレイクしはじめたころは、今よりも映画ビジネスが栄えていたからね」。

 そして「ただ……ひとつ秘密を明かすと、この仕事はとても楽しいんだ」とも。「最高に大きなおもちゃで遊んでいる感覚だよ。そのうえでいい結果が出る時もあるし、作品の評価や売れ行きも気にはする。でもそれより、自分がどんな楽しい経験をできたのかが重要なんだ。それに、映画は僕のお金で作られているわけじゃないからね!」とジョークまじりに語った。(編集部・入倉功一/Koichi Irikura)

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