アカデミー賞長編アニメ、5年ぶり日本勢ノミネートなし…ルール変更の逆風直撃か

第90回アカデミー賞

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ノミネートされた『リメンバー・ミー』 - (C) 2017 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

 23日、第90回アカデミー賞のノミネーションが発表され、ここ4年連続で日本のアニメスタジオが製作した作品がノミネートされてきた長編アニメ映画賞において、実に5年ぶりに日本勢が全てノミネートを逃す結果になった。

【映像】受賞が有力視されている映画『リメンバー・ミー』

 アカデミー賞長編アニメ部門では、第86回の『風立ちぬ』(宮崎駿監督)のノミネート以来、第89回の『レッドタートル ある島の物語』(ジブリ初の海外共同製作作品)に至るまでスタジオジブリ作品が4年連続でノミネート。だがスタジオジブリの製作体制の変更が行われたこともあり、今年はノミネート候補のエントリーが発表された時点でスタジオジブリの新作はなし。日本勢としては、『この世界の片隅に』『メアリと魔女の花』『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』『映画 「聲の形」』『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』が名乗りを上げていた。

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 そのため、初のジブリ作品以外のノミネートが期待されることになったが、23日に発表された長編アニメ映画賞のノミネートリストに名を連ねたのは『ボス・ベイビー』『ザ・ブレッドウィナー(原題) / The Breadwinner』『リメンバー・ミー』『ファーディナンド(原題) / Ferdinand』『ゴッホ 最期の手紙』の5作品。残念ながら日本作品の名前はなかった。

 今回の結果に陥った要因には、少なからず昨年4月にアカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが発表したルール変更も関わっている可能性がある。この改正以前は、ノミネート時点では「短編映画&長編アニメ部門」に属するアカデミー会員を中心に5作を選び、受賞作は全アカデミー会員が投票して決めるという流れだった。しかし新ルールでは5作の候補作を決める段階から、アカデミー会員なら「俳優部門」「監督部門」「脚本家部門」をはじめとした他部門に属する会員を含めて誰でも投票に参加できるようになった。

 この改正には、アニメーターなどに限らず幅広い会員が投票できるようになったことから、インディペンデントの配給会社によるアメリカでは小規模公開の作品が不利になり、大手スタジオの作品が有利になるのではという見方もあった。この点に関しては、スタジオジブリ作品の米配給に携わってきたGKIDSのCEOであるエリック・ベックマンは The Hollywood Reporter で、今回の変更による劇的な変化はないと思うとしながらも「小規模な作品が注目されるのはより難しく、よりお金がかかるようになるかもしれない」とコメントしていたが、内実ノミネートへのハードルは高くなっているのかもしれない。結果が発表される第90回アカデミー賞授賞式は、日本時間3月5日午前8時30分よりWOWOWプライムにて生中継される予定。(編集部・井本早紀)

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