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人を食う美しい人魚姉妹ホラー、まさかの宮崎駿アニメから影響!

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美しい人魚姉妹が… - (C)2015WFDIF, TELEWIZJA POLSKA S.A, PLATIGE IMAGE

 2016年サンダンス映画祭ワールドシネマコンペティションドラマ部門審査員特別賞をはじめ世界各国で数々の受賞を果たした映画『ゆれる人魚』。肉食の人魚姉妹を主人公に描いている衝撃作がなんと、日本が誇る宮崎駿監督のあるアニメ作品から影響を受けていたことが明らかになった。

独創的な世界観!『ゆれる人魚』冒頭映像

 本作は、ポーランドの新鋭アグニェシュカ・スモチンスカ監督が、アンデルセン童話「人魚姫」を大胆にアレンジした異色ホラーファンタジー。1980年代の共産主義時代のポーランドを舞台に、肉食人魚姉妹のシルバーとゴールデンが少女から大人へと成長していくさまを独特の映像美で描き出す。

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これはどことなくポニョっぽい… - (C)2015WFDIF, TELEWIZJA POLSKA S.A, PLATIGE IMAGE

 今年1月に来日したスモチンスカ監督は、宮崎監督作からの影響を告白。「制作の当初、歌詞を担当したヴロンスキ姉妹が『崖の上のポニョ』のことを教えてくれました。というのは、ポニョは水辺からやってくるクリーチャーで、しかも人間になることができるから。わたしは何度か『ポニョ』を観たのですが、『ゆれる人魚』はキャラクターの面で『ポニョ』から影響を受けています。ちなみに昨日、ジブリ美術館で『ポニョ』の本も買ったのですが(笑)」と製作秘話を明かす。

 その影響にはかなり具体的なものも。「たとえば、人魚姉妹に『恋をした男性が他の人と結ばれると人魚は泡になって消えてしまう』と忠告を与えるトリトンというキャラクターは、ポニョの父親からインスピレーションを受けています。人魚を取り戻したいトリトンはポニョを取り戻したいフジモトに重ねています。彼は人魚たちに対して少し嫉妬心もあるし、恐怖心も持っているのですね」。

 母親像についてもインスピレーションを受けているそうで「いわば、ポニョの母親は海のメタファーのような存在でしたが、この作品でも水や海は“母なるもの”の役割を果たしています。たとえば、水が足りなくて震えている姉妹をプールにつれていくシーン、そしてシルバーが覗きをしていると急にパイプから水が吹き出すシーン。それらは母なる海がポニョを取り戻したいのと同様に、水が人魚を取り戻したいということを示しています。また、本作のラストシーンは、まさに人魚が母なる自然に還っていくということのあらわれです」とも語る。

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 さらには、「これも少し『ポニョ』と重なるのですが、今回は脚本のなかに洪水シーンがありました。とはいえ、『ポニョ』の中で起こる洪水のように大きいものではありません。また、ポーランドでは日本ほど大きな自然災害は起こらないのですが、一度1997年に大きな洪水があり、それに触れたいという意図があったのです」と説明していた。今回、本編冒頭5分の映像も公開され、『ポニョ』から影響を受けていたとは思えないほどのダークな世界観がお目見え。スモチンスカ監督のフィルターを通してどのように『ポニョ』が反映されているのか、そのギャップに注目するのも楽しそうな一作だ。(編集部・石神恵美子)

映画『ゆれる人魚』は2018年2月10日より新宿シネマカリテほかにて公開

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