アレクサンダー・ペイン監督、『卒業』の名匠マイク・ニコルズ監督との交流を明かす

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マット・デイモン主演作『ダウンサイズ』が記憶に新しいアレクサンダー・ペイン監督

 トライベッカ映画祭(17th TFF)で開催されたトーク・イベント「ディレクターズ・シリーズ」にて、アレクサンダー・ペイン監督と名司会者ディック・キャヴェットが、4月28日(現地時間)、ニューヨークのSVAシアターで語った。

【作品写真】ジャック・ニコルソン×ペイン監督作『アバウト・シュミット』

 同イベントでは、長年続いたアメリカのトーク番組「The Dick Cavett Show」で、映画界や音楽界など数々のスターにインタビューしてきた名司会者ディックと、映画『サイドウェイ』『ファミリー・ツリー』でアカデミー賞脚色賞を受賞したペイン監督が、映画や過去のインタビューについての対談を行った。

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 これまでに7本の映画を手掛けてきたペイン監督は、脚本執筆が最も時間のかかる過程らしく、「ディックの友人であるウディ・アレンのように速く脚本は書けないんだ。彼のように椅子に座って、規律をもって書くこともできない。個人的にはもっと早く題材を見つけたいし、もっと多くの作品を製作したいけれど、(その時の僕にふさわしい)題材が僕を選んでくれている気がするんだ。いつも映画を製作し続けていたいとは思っていて、往年のハリウッドの監督のように、年に2、3本監督できるようなキャリアを体験してみたい。でも、やはり自分が何かを言いたい時に製作するのが一番だと思うよ」と製作への想いを語った。

 また、『卒業』の名匠マイク・ニコルズ監督と、彼が亡くなるまで、年に1、2回は食事をするなどの交流があったそうで、映画『アバウト・シュミット』でジャック・ニコルソンとタッグを組むことになった時、ナーバスになり相談をしたというペイン監督。「彼に『あなたはジャックと2度仕事をしているが、何かアドバイスはあるかな?』と聞いてみたんだ。すると、『それは簡単だよ。真実だけを言えば良い。うそはジャックにすぐに嗅ぎ分けられるからね』と答えてくれたんだ。結局、そのアドバイスはその時だけでなく、その後、どんな俳優に対しても役に立ったよ」と振り返った。

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名司会者のディック・キャヴェット

 多くの著名人にインタビューしてきたディックは、誰が最も興味深い人物だったかと聞かれることを嫌うそうだが、そう質問されると「あえて答えるならば、グルーチョ・マルクスだね」と回答。すかさず、ペイン監督に向かって「あえて君にも聞こう。好きな映画は何だい?」と尋ね、「僕には約300のお気に入りの作品がある。ただ長年、定番で答えているのは黒澤明監督の『七人の侍』かな」とペイン監督が回答すると、「僕は『第三の男』だね。あの映画は、何もダメなところを発見できないほど、完璧な映画だと思うよ」とこれまでに12~13回鑑賞していることを明かした。ちなみに、ディックは黒澤監督にもインタビューしたことがあるそうで、黒澤映画の外国での高い評価の理由を聞いたところ「僕にも、それが謎なんだ」と返ってきたそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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