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ウェス・アンダーソン監督、日本のファンを前に熱烈トーク!

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ウェス・アンダーソン監督の止まらない日本愛!

 『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が21日、渋谷のユーロライブで行われた映画『犬ヶ島』公開記念スペシャルナイトに来場、日本を舞台にした作品ということで、日本のファンを前にして「今日という日を待ちわびていました」と感無量の表情を見せた。この日は、主人公アタリの声を担当したコーユー・ランキン、ヒーロー犬の一匹・デュークの声を担当したジェフ・ゴールドブラム、そして本作の共同原作、キャスティング・ディレクターおよび小林市長の声優を務めた野村訓市も来場した。

【他写真】とっても楽しそうなジェフたち

 近未来の日本を舞台に、行方がわからなくなった愛犬を捜す旅に出た少年と犬たちの冒険をストップモーションアニメで描き出した本作。会場に集まった日本の熱狂的なファンを目の当たりにしたアンダーソン監督は、「最初にこの作品のアイデアが浮かんだ時から、日本のお客さまを前にしてこうやってお話をする日を楽しみにしていました。これは僕が日本の文化、映画などからインスパイアされた、イマジネーションの中の日本です。もしかしたら慣れ親しんだ日本とは違うと思うこともあるかもしれませんが、ぜひ楽しんでください」とあいさつ。すでに映画を試写会で観たという観客からは「サイコー!」という歓声も飛び交った。

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 本作の舞台を日本にした理由について「実はかねがね日本の映画を観ていたんです。最初に観たのは高校生の時に公開された『タンポポ』でした。黒澤明監督で最初に観たのは『羅生門』でした。僕が10代から見続けて、影響され続けてきたんです」と語るアンダーソン監督。そしてその思いは前回の来日時に深まったそうで、「その時に日本がもっと大好きになって。今度はここで映画を撮影したいと思って日本をたちました。僕の仲間であるロマン・コッポラも日本が大好きで。彼と、いつか一緒に日本で映画を撮りたいねと話していたんです。それがミニチュアを使って、しかも結果として日本での撮影はできなかったというのは予想外でしたが、それでもいよいよ映画が完成したんです」とコメント。思いがあふれ、しばしばコメントが長くなりがちだったアンダーソン監督は、コメントが終わるごとに「次からは短くするからね」「結局、今のが一番長いコメントだったね」等々、ちゃめっ気たっぷりに付け加えて、会場を笑わせた。

(左から)野村、ウェス、コーユー、ジェフ

  さらに「実はこの映画の制作中に娘が生まれたんだ」と続けたアンダーソン監督は、「教育上いいのか分からないけど、毎日、彼女をひざに置いて、その日できあがったすべてのショットを娘と一緒に観ていたんです。僕もずっと日本のことを考えていたけど、彼女もずっと日本のことを考えていたというわけです」とコメント。それゆえに「今回、彼女も日本に一緒に来ることができて本当に喜んでいる。僕も新作を持ってくることができたので、2重の喜び」だったという。

 ただ、彼女がちょっぴり怖いと感じたシーンもあったそうで、「この映画は2歳児とか3歳児のために作ったわけではないから、彼女がいくつか恐怖心を覚えたシーンがあったんです。そのひとつが神主さんのシーン。だから今回、彼女が東京の神社に行って、神主さんに会った時、とても怖い経験となったようですね」と続けて、会場を沸かせた。

 さらにこの日は、会場の観客からの質問を受け付けるコーナーも設けられ、「作品を作るにあたり、どういったものにインスピレーションを受ける?」という質問も飛び出した。それには「僕はかねがね映画を作る際に、どこかの段階でリストを作るんです。それは映画のリストでもあるし、どういう本、写真家の作品、音楽などを参考にするかということをリスト化するんです」と明かしたアンダーソン監督。「例えば2本目の『天才マックスの世界』はフランス映画に影響を受けたんです。なので、ルイ・マルやフランソワ・トリュフォーといった監督の作品をリストアップしました。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』では音楽に影響されたので、モーリス・ラヴェル、ベルベット・アンダーグラウンド&ニコといったアーティストをリストアップしました。この映画でももちろんありますよ。こうやってリストを作るとそういったアーティストと無意識のうちに化学反応を起こすんです。もし僕の映画作りに秘密があるとしたらそれかもしれませんね」と創作の秘密について明かすひと幕もあった。(取材・文:壬生智裕)

映画『犬ヶ島』は5月25日より全国公開

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