バーフバリ監督、ハマる観客続出!大ヒット映画の仕掛けを語る

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インドらしい! 計算に基づいた映画作りをする理論派S・S・ラージャマウリ監督

 昨年12月の公開からロングランヒット中のインド映画『バーフバリ 王の凱旋』。全編見どころと言っても過言ではない豪華シーンの連続で観客を熱狂の渦に巻き込み、応援上映や絶叫上映などイベント企画も大盛り上がり。新たなファンとリピーターを生み続ける本作の創造の裏側を、6月1日からの『完全版』公開を控えたS・S・ラージャマウリ監督に聞いた。

【動画】宝石のようなシーン満載!『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』予告編

 同作は、古代インドの架空の王国を舞台に、伝説の戦士バーフバリの親子2代にわたる王位継承争いを2部作で描いたアクション活劇の完結編。近年では珍しい、文武両道で常に正しい、ストレートすぎる主人公バーフバリの圧倒的なカリスマと、笑ってしまうほどにド派手なシーンの連続にハマるファンが続出。小規模公開ながら息の長い興行を展開している。

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 本作について「どんな小さなシーンにも意味がある作品なので、隅々まで楽しんでほしいですね。完全版には非常に細かいディテールも追加されているので、フルコースの料理を楽しむように観ていただきたい」と語る監督。そのうえで「私の場合、作品を構成するうえで、10分ごとに観客の心拍数を上げるような場面を仕掛けるんです。思わず椅子からハッと立ち上がってしまうような瞬間をね。そして、それを緻密な計算に基づいて構成していきます」と作品づくりの基本を明かす。タイミング良く差し込まれる珠玉のシーンは、“応援上映”にもうってつけと言うわけだ。

 「この映画には、宝石のような素晴らしいシーンがいくつもあります。しかし、どんな宝石も、ただ並べただけでは意味がない。正しく飾りつけることで、初めて光輝くのだと思います。その宝石……シーン自体は直感に従って考える。そのうえで、緻密な計算に基づいた脚本でそれを見せていくのです」。

 そんなシーンの一つに、本作のポスタービジュアルにも採用されている、バーフバリとヒロインのデーヴァセーナが、“三本の矢”を同時に射って、敵兵を倒していく場面がある。身分を隠した旅の途中、一目惚れしたデーヴァセーナの国に召使いとして務めていたバーフバリが、国のピンチに立ち上がる見せ場のひとつ。普通ならありえないアクションだが、バーフバリに「指は4本、手首を返して……」と説明されると、射てるように思えるから不思議だ。

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 「あのシーンを好きだと言ってもらえるのは非常にうれしいですね。自分でも、誇りをかけて撮った場面ですから」と語る監督は「あそこも綿密な計算によって成立しています。ずっと前のシーンで、優秀な戦士でもあるデーヴァセーナが、複数の矢を同時に射ちたいけど射てないと悩む場面を見せておく。そのうえで、正体を隠すため愚鈍にふるまっていたバーフバリが三本の矢を射ってみせ、それを見た彼女が恋に落ちる……。そうした多層的な構造があって、初めて印象的なシーンになっている」と明かす。

自分も射てる気がする? 矢を三本つがえるバーフバリとデーヴァセーラ(C)ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

 ちなみに本作を象徴するアクションとして、バーフバリと味方の兵士たちが、たわませたヤシの木の反動で敵の城に突っ込んでいく、やはり常識はずれのシーンもあるが……そこについては「あのシーンは、クレイジーにならないと考え付かないですね!」ということだ。

 そんな本作は、インド国内において歴代最高の興行収入を記録(配給調べ)。アメリカでもヒットし、監督は「どんな場所であっても、物語が素晴らしければ受け入れてもらえるのは確かです。国が違っても、人間の心理や人と人のつながりとは普遍的な物ですから」と語る。ヒットメーカーとして次回作も期待されるなか、バーフバリの宿敵バラーラデーヴァなど個性的な脇役たちのスピンオフ製作の可能性を尋ねると、「特に日本の皆さんからそういう声をいただいているんです。実に素晴らしいアイデアなので、考えてみたいと思っていますよ!」と満面の笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)

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