「麻雀放浪記」斎藤工主演で35年ぶり映画化 監督は白石和彌

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映画『麻雀放浪記2020』で主人公・坊や哲にふんする斎藤工

 阿佐田哲也のベストセラー小説「麻雀放浪記」が、斎藤工主演、『孤狼の血』(2018)の白石和彌監督により35年ぶりに映画化される。4日、東映株式会社より発表された。2019年4月5日公開予定。

【写真】斎藤工&松田聖子共演の新作映画

 原作の「麻雀放浪記」は4作にわたってシリーズ化。双葉社、竹書房などで漫画化もされており、1984年にはイラストレーターの和田誠監督、真田広之主演により映画化された。

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 企画のきっかけは、今年2月に公開された『blank13』などで「齊藤工」名義で映画監督としても活躍する斎藤が映画化を熱望していたこと。本作で、斎藤と白石監督は初タッグを組む。

 小説は、終戦直後、主人公の坊や哲がドヤ街でチンチロリンやマージャンの技、いかさまの腕を磨き、仕事師と激闘を繰り広げるピカレスクロマンだが、2019年の映画版では設定を大幅に変更。舞台は2020年。人口が減少し、労働はAI(人工知能)に取って代わられ、街には失業者と老人があふれ、東京オリンピックが中止となった未来で、1945年の“戦後”からやってきたという坊や哲の物語が展開する。(編集部・石井百合子)

 主演の斎藤、白石監督のコメントは以下の通り。

<斎藤工>

個人的な意見ですが、名画をリメイクしてオリジナルを超えた作品は、はっきり言って殆ど無い。
それくらい名作・傑作のハードルは高く、どれだけ戦略を練ったとしても、そんな奇跡の映画をリメイクで“超える”のは至難の業である。
正直この企画に対しても、和田誠版『麻雀放浪記』ファンとして当初、些か不安を感じました。
(しかも坊や哲が私とは、何ともエキセントリックなキャスティング)
しかし頂いた佐藤佐吉さんの脚本をめくって行くと、これは本当に麻雀放浪記? と思うほどの鋭角的で 奇天烈な世界観に唖然・呆然としながらも、気がつくと喉が渇き切る様に最後のページまでめくっていました。これこそ邦画がいつの日か失った、映画の持つ自由表現の行使ではないだろうか。
これこそ阿佐田哲也のスケールなのではないだろうか。
そして監督はあの白石和彌監督。
私は邦画ファンとして、この台本での白石和彌×麻雀放浪記が無性に観たくて仕方なくなっていました。
とんでもない作品が生まれる瞬間に立ち会えるのではなかろうか。
私はかつて『明日泣く』と言う作品(内藤誠監督作)で阿佐田哲也さんの半生を演じさせて頂いた御縁もあり、本作に身を投じさせて頂こうと思いました。
『麻雀放浪記2020』は、リメイクと言うより新装開店、リニューアルに近い、白石和彌版の麻雀放浪記の凄まじい世界に酔いしれて頂きたく思います。

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<白石和彌監督>

今や映画のオピニオンである斎藤工さんが名作のうちの一つと公言している「麻雀放浪記」の新たな映画化のご指名を頂いた時、率直に無理だと思いました。どんなに努力したところで和田誠監督の名作を超えることなんて不可能だからです。あの手この手で断り方を考えているうちに、プロデューサーからポロっと出たアイデアが坊や哲が2020年に来たら……。最初は半笑いでしたが、これはもしや今誰もが感じている現代社会のひずみや、今の社会が忘れてしまったものを警鐘として描けるかな、と思い至りました。時代に生きられないアウトローたちを描いてきましたが、坊や哲はその最たるもので、彼が2020年の近未来に来たらと考えると堪らなくなり作品に邁進することにしました。
斎藤さんは、想像以上に昭和を感じさせてくれる大和男児でした。数々の昭和の男たちを描いてきた私の作品の中でも、一番泥臭い昭和の男になっていると思います。坊や哲と出会うことで周りの人々や社会は変わっていきますが、坊や哲は時代が変わっても、一切ぶれない芯の通った男として、演じきってくれました。
麻雀を好きな人が見ても当然楽しめるけど、全く知らない人が見ても、楽しめるものになっていると思います。ご期待ください。

映画『麻雀放浪記2020』は2019年4月5日より全国公開

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