安田顕「ぼくいこ」で涙の演技 類まれな才能とは?

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映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』より - (C) 宮川サトシ/新潮社 (C) 2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会

 漫画家・宮川サトシが自身の体験をつづったエッセイ漫画に基づく映画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』(2月22日公開)で、主人公サトシにふんし、がんを宣告された母との悲喜こもごもを体当たりで演じ切った安田顕。本作のプロデューサー・川崎岳が、安田を起用した理由、俳優としての魅力を明かした。

【動画】『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』予告編

 本作は、2013年にWEB漫画サイト「くらげバンチ」で連載され、後に書籍化もされたエッセイ漫画を、映画『まほろ駅前』シリーズ(2011・2014)や『日日是好日』(2018)などの大森立嗣監督が映画化。主人公サトシ(安田)が直面した、母(倍賞美津子)の闘病生活、葬儀、死後の喪失感までを描く。

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母に全力で愛情を注ぐサトシ

 安田が演じるサトシは、30代後半、漫画家を夢見ながら塾講師として働いている設定。幼いころから泣き虫で甘えん坊なところは変わらず、感受性豊かな男性だ。塾ではしばしばユーモラスなパフォーマンスを繰り広げ生徒たちからも愛されるお調子者だが、そんな彼の平穏な日々は、母の突然のがん宣告によって一変することになる。

 そんなサトシ役を安田にオファーした川崎プロデューサーは、安田を“涙と笑顔の人”と評する。オファーのきっかけは、2013年公開の福田雄一監督作『HK/変態仮面』で安田の役への没頭ぶりを目の当たりにしたことに始まるという。『HK』で鈴木亮平演じるヒーローの前に立ちはだかる謎の教師・戸渡を怪演した安田を、「とにかく誠実な印象でした。あまりに誠実で狂気すら感じるというか。もちろん福田組なので笑顔がいっぱいなのですけれど。ふつうに考えて、ああいう役柄であそこまで、怖いほどの真剣味をもって臨める俳優さんは決して多くないのでは? と思います」と振り返る。

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祈りは届くのか……

 コメディーからサスペンスまで、幅広い演技力で知られる安田だが『母を亡くした時~』でとりわけ目立ったのが“泣き”の演技だ。サトシは「母が死ぬ」という現実を受け入れらず、ことあるごとに慟哭し、取り乱す。死期が迫ろうとも「絶対に大丈夫!」と根拠のない希望を手放そうとしない彼だが、愛する者の死に直面したときには理性や論理は通用しないもの。母を想って泣くサトシの涙の数々が、その現実を突き付ける。

 川崎プロデューサーは撮影中の安田を以下のように語る。「時々、お一人でじっと何かを見つめて佇んでらっしゃる瞬間があるのです。後から思うと、その時の佇まいが、完成した作品中の、母を亡くした後のサトシのようでもあり、母:明子のようでもあり、父のようでもあり……」。また、安田の俳優としての魅力を「類まれな感受性の幅広さ」と指摘。 「常に両極に同時にあるような。緊張感があって、でもフランクで。ギュッと閉じているようで開けっぴろげでもあり。少し怖いような優しいような。そうした二律背反の狭間で闘ってるようなムードを勝手に感じていて、カッコいいなぁといつも思っています」と安田の才能にほれ込んでいる様子だ。

 今年は映画『ザ・ファブル』(6月21日公開)やHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」(3月18日~22日までHTB北海道テレビ(北海道ローカル)で放送、3月11日よりNetflixで先行配信)、WOWOWドラマ「連続ドラマW 絶叫」(3月24日~毎週日曜10:00放送・全4話)、2019年度前期のNHK連続テレビ小説「なつぞら」などが待機中だ。(編集部・石井百合子)

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