『ボヘミアン・ラプソディ』との比較は光栄!『ロケットマン』タロン・エガートンが語る

第72回カンヌ国際映画祭

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カンヌ公式会見でのタロン・エガートン

 現地時間17日、第72回カンヌ国際映画祭でアウト・オブ・コンペティション部門出品作『ロケットマン』の公式会見が行われ、主演のタロン・エガートンが本作と『ボヘミアン・ラプソディ』を比較する質問にうまく対処した。

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 奇抜なステージと強烈な個性で知られる歌手エルトン・ジョンの半生を、きらびやかなミュージカルファンタジーとして映画化した本作。両親から愛されなかった幼少期、生涯にわたってコンビを組むことになる作詞家バーニー・トーピンジェイミー・ベル)との出会い、マネージャーで恋人でもあったジョン・リードリチャード・マッデン)の影響で薬物やアルコールに依存していくさま、そして自らリハビリ施設に入ることを決めるまでが、「Your Song」や「I'm Still Standing」といったエルトンのヒットソングの数々を通して描かれる。

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 イギリスを代表する歌手を題材に名曲たっぷりで描いた映画、さらにはメガホンを取ったのは『ボヘミアン・ラプソディ』を仕上げたデクスター・フレッチャー監督(ブライアン・シンガー監督が撮影中にクビになったため)とあって、『ロケットマン』は『ボヘミアン・ラプソディ』と比較されがちだ。「『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックがオスカーを受賞するのを見て、自分も受賞するところを思い描きましたか?」という直球の質問には、「それひどい質問だよ」と冗談めかして応じたタロン。

 「この機会に一つ言いたいのは、あの映画でのラミ・マレックの演技は圧倒的だったということ。僕は幸運にも、彼のことを個人的に少し知っている。彼は親切で素晴らしい人で、僕たちの世代で最も才能のある俳優の一人。僕は、僕たちが同じ文脈の中で語られることをとても、とても誇りに思う。賞についての部分は無視することにするよ。いい答えがないから(笑)。あの映画は世界的な現象となって大成功を収め、それにふさわしい作品だった」

 しかしタロンは、ラミと『ボヘミアン・ラプソディ』へのリスペクトの気持ちを表明する一方で、「でも僕たちの映画は違う性質のものなんだ」ときっぱり。「僕たちの映画はミュージカルだから俳優が歌う必要があるけど、伝記映画ではそれは必ずしも必要ではない(『ボヘミアン・ラプソディ』の歌唱シーンは主にフレディ・マーキュリー自身の声が使われた)。人々が比較してくれるのは光栄に思うけどね。願わくば、それがこうした映画が求められているということを意味しているのならいいのだけど」と真摯に回答した。

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 実際、タロンが撮影現場でライブで歌ったという曲の数々はその解釈もパフォーマンスも素晴らしく、ストーリー&感情と完璧にリンクしていて心を震わせる。フレッチャー監督は「僕はフィルムメイカーとして、その瞬間を捉えられたことに大得意になっている。皆さんが聴くのはその場で起きていたことで、だからこそ素晴らしいシーンになっているんだ」とタロンだからこそ可能だった撮影方法に胸を張った。

 また、今やエルトンと友人と言える間柄になったというタロンは、「彼と一緒にいることが最大の役づくりで、たくさんの時間を過ごせたのはものすごい特権だった。何でも聞いていいんだ。彼は本当に“何でも”話してくれるから」と笑う。撮影に入る前にはガールフレンドと一緒に、エルトン&夫のデヴィッド・ファーニシュ宅に数日間滞在したといい、「ある夜はすごく酔っぱらって、午前3時にキッチンで盗み食いしているところを警備主任に見つかっちゃった(笑)。エルトンは彼の華やかな人生の裏にある、一人の人間としてのリアルな部分まで知ることを許してくれたんだ」と感謝していた。(編集部・市川遥)

映画『ロケットマン』は8月23日より全国公開
第72回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催

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